MicroPythonを組み込み基板で動かす準備として、まずはLinux環境(Ubuntu 20.04 Desktop)で動かしてみたので備忘録を残す。
準備
Linux環境として、Ubuntu 20.04 Desktop を準備。(Ubuntu 20.04 Server でもたぶん大丈夫)
【Ubuntu 20.04 LTS Desktop】新規にインストールする
Ubuntu 20.04 LTS が、2020年4月24日にリリースされた。又、日本語Remix版は、2020年5月9日にリリースされた。そこで、新規に「Ubuntu 20.04 LTS Desktop」をインストールしたので備忘録を残す。...
ターミナルを起動して、下記コマンドを実行して関連するパッケージをインストール。
$ sudo apt update
$ sudo apt upgrade
$ sudo apt install build-essential
$ sudo apt install libreadline-dev
$ sudo apt install libffi-dev
$ sudo apt install git
MicroPytonのソースコードを取得
GitHubから、下記コマンドで任意のフォルダに取得。(ホームフォルダに取得した例)
$ cd ~
$ git clone https://github.com/micropython/micropython
コンパイル
READMEに従ってコンパイル。
$ cd ~/micropython/mpy-cross/
$ make
$ cd ~/micropython/ports/unix/
$ make submodules
$ make
無事にビルドできた。
実行してみる
インタプリタを起動する。CTRL+D
キーで終了できる。
$ ./micropython
MicroPython v1.15-64-g1e2f0d280 on 2021-05-03; linux version
Use Ctrl-D to exit, Ctrl-E for paste mode
>>> 1 + 2
3
>>> (<== CTRL+D キーを押して終了)
macOSで試してみる
macOS Big Sur(Ver11.3.1)でも、同様に上記手順でビルドして実行できた。但し、mptheradport.c
の129行あたりでエラーになったので下記のように修正した。
snprintf(thread_signal_done_name, sizeof(thread_signal_done_name), "micropython_sem_%d", (int)thread->id);
↓
snprintf(thread_signal_done_name, sizeof(thread_signal_done_name), "micropython_sem_%lld", (long long)thread->id);
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