以前の記事でPL2303HXを使ったシリアル通信を紹介した。今回、FTDI製チップ搭載の超小型シリアル変換モジュールを入手して使ったので備忘録を残す。
経緯
以下の記事で紹介したが、PL2303HXはWindows標準配布のドライバーがある。何故か私の使っているPL2303HX搭載のUSBシリアル変換ケーブルでは、この標準ドライバでは動作しない模様。
それで最近、Windowsアップデートの関係か、不意にこの標準ドライバがインストールされる事があり、その都度ドライバーをインストールし直して使っていた。面倒になってきたので、Windowsに限らず、Mac(OSX)やLinuxなどで標準で使えるFTDI社製のチップを搭載したUSBシリアル変換モジュールを使う事にした。
FTDI社チップ搭載のUSBシリアル変換モジュール
秋月電子通商の下記URLから「FT234X 超小型USBシリアル変換モジュール」を入手。(購入単価600円)
特徴
- 超小型(モジュール寸法 11x15mm)
- FTDI社のFT234Xを使用
- USBマイクロBコネクタ
- USBバスパワー動作
- 入力5Vトレラント(3.3V及び5V信号のどちらでも使える)
ケーブルの作成
このモジュールは、USB側はマイクロUSBのケーブルで接続できる。Raspbery Piなどと接続する為に、以下のようにケーブルを半田付けした。
- 「+5V」は、供給出力用なので使用しなくてもよい。
ドライバーのインストール
FTDIチップは広く使われているICなので、Windows10では接続するだけで標準で使えるようになっている。USBシリアルUSB変換モジュールを、パソコンのUSBポートに挿す。
無事に「USB serial Port(COM2)」で認識した。
プロパティーの確認
念のため、右クリックのプロパティーから動作状況を確認する。
COM番号の変更などは「詳細設定」から行う。
署名者が「Microsoft」のドライバとなっている。
通信確認
通信ソフト「Tera Term」で、通信確認する。手順は、下記記事と同様なので参照。
補足
秋月電子通商では、以下の絶縁タイプのUSBシリアル変換モジュールや、USBマイクロケーブル(0.5m)も販売している。
コメント