以前の記事で、無料で利用できる仮想マシン環境「Oracle VM VirtualBox」を、macOS 10.15 Catalinaにインストールした。その仮想マシン上で「IBM PC-DOS J2000」を動かしたので備忘録を残す。
経緯
DOS時代の組み込みCPU用のクロスコンパイラを使っていた。Windows7のDOS窓では動いていたのだが、Windows10のDOS窓ではDOSとの互換性が一部なくなってきているのか動かない。Windows7のサポート終了に伴い、なんとかWindows10上でもそのコンパイラを動かすようにしたいので、VirtualBox上で再び「IBM PC-DOS」を動かす事にした。
「IBM PC-DOS J2000」は、当時よく使われていたDOS「PC-DOS J7.0/V」の2000年問題対応パッチをあてたバージョン。ここでは、macOS版のVirtualBoxで動かしているが、Windows版のVirtualBoxでも「PC-DOS」インストール手順はほぼ同じ。
関連ドキュメント
インストール媒体の入手
PC-DOSは当時は使っていたのでインストール用のフロッピー媒体を持っていたのだが、すでに捨ててしまった。そこで、検索したら下記URLから入手できるので、フロッピー版「IBM PC-DOS 2000 [Japanese] (3.5-1.44mb)
」セットアップファイルを入手。(CD版ではブートできない)
IBM PC-DOS J2000のインストール
VirtualBoxの仮想マシンに「PC-DOS」をインストールする。
仮想マシンを作成
VirtualBoxを起動して、DOS用の仮想マシンを作成する。
[新規(N)] をクリック。仮想マシンの名前を「PC-DOS_2000J
」と入力。タイプ/バージョンが自動的に DOS
が選択される。
あとは、基本デフォルト設定で進める。
フロッピーデバイス 0: [空] の所をクリックして、[Chose a disk file…] から、先ほどダウンロードした「Disk01.img
」ファイルを選択。
これで、仮想マシンが準備できた。
PC-DOS J2000をインストール
上記で作成した、VirtualBox マネージャー の仮想マシンを選択。
[起動] ボタンを押して仮想マシンを起動し、インストールを開始。「Y
」を入力しインストールを進める。基本デフォルト設定でEnterで進めていく。
「区画をフォーマットする」を選択し、Enter を押す。
次のディスク交換の要求となるので、右下あたりのDiskアイコンをクリックして、次のDiskファイルを選択して Enter を押して繰り返す。
インストール完了して、「README.TXT
」が確認できる。
PC-DOS J2000を起動
フロッピーから起動しないように、VirtualBox マネージャー でフロッピーディスクを取り外しておく。
[起動] を押して、仮想マシンの実行開始。SHIFT + F9
キーでコマンド・プロンプトに入る。
無事に「PC-DOS」が使えるようになった。なんだか懐かしい…(笑)
設定ファイルの初期値
参考まで、CONFIG.SYS
と AUTOEXEC.BAT
の初期状態は下記。
BUFFERS=20
FILES=30
DOS=HIGH,UMB
DOSDATA=UMB
COUNTRY=081,932,C:\DOS\COUNTRY.SYS
SHELL=C:\DOS\COMMAND.COM /P /E:512 /H
DEVICE=C:\DOS\HIMEM.SYS
DEVICE=C:\DOS\EMM386.EXE RAM
DEVICEHIGH=C:\DOS\$FONT.SYS
DEVICEHIGH=C:\DOS\SETVER.EXE
DEVICEHIGH=C:\DOS\$DISP.SYS
DEVICEHIGH=C:\DOS\$IAS.SYS
DEVICEHIGH=C:\DOS\ANSI.SYS /X
rem DEVICEHIGH=C:\DOS\RAMDRIVE.SYS
INSTALL=C:\DOS\IBMMKKV.EXE /M=S /Z=4 /C /L /J=90 /S=C:\DOS\MULTDICT.PRO /U=C:\$USRDICT.DCT
DEVICEHIGH=C:\DOS\POWER.EXE
@ECHO OFF
SET COMSPEC=C:\DOS\COMMAND.COM
PROMPT $P$G
PATH C:\DOS;
SET TEMP=C:\DOS
LH C:\DOS\KEYB.COM JP,932,C:\DOS\KEYBOARD.SYS
VER
LH C:\DOS\MOUSE.COM
LH C:\DOS\DOSKEY.COM
C:\DOS\DOSSHELL.COM
AUTOEXEC.BAT
の最後の行を下記のようにコメントにする事で、すぐコマンドプロンプト待ちにできる。
rem C:\DOS\DOSSHELL.COM
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