前の記事では、Emacs 25をソースからビルドしたが、ビルド済みのパッケージが公開されているのでそれを使わせて貰いインストールしたので備忘録を残す。
【Ubuntu 16.04 LTS Server】Emacs 25.1をソースからビルドして使う
前記事で、macOSとWindowsでのEmacs環境を構築したが、Ubuntu 16.04 LTS ServerでもEmacsが使えるようにする。尚、Ubuntu 16.04 ではaptからEmacsはインストールできるがv24.5なので...
Emacs25をインストール
Emacs25パッケージをインストール。
$ sudo add-apt-repository ppa:kelleyk/emacs
$ sudo apt update
$ sudo apt install emacs25
Emacsパッケージを切り換える
Emacs24がインストールされていた場合は、下記コマンドでEmacs25に切り換える。
$ sudo update-alternatives --config emacs
[sudo] yoko のパスワード:
alternative emacs (/usr/bin/emacs を提供) には 2 個の選択肢があります。
選択肢 パス 優先度 状態
------------------------------------------------------------
* 0 /usr/bin/emacs24-x 27 自動モード
1 /usr/bin/emacs24-x 27 手動モード
2 /usr/bin/emacs25 27 手動モード
現在の選択 [*] を保持するには <Enter>、さもなければ選択肢の番号のキーを押してください: 2
update-alternatives: /usr/bin/emacs (emacs) を提供するためにマニュアルモードで /usr/bin/emacs25 を使います
Emacsの起動
下記コマンドでEmacsが起動する事を確認。
$ emacs --version
GNU Emacs 25.1.2
Copyright (C) 2016 Free Software Foundation, Inc.
GNU Emacs comes with ABSOLUTELY NO WARRANTY.
You may redistribute copies of GNU Emacs
under the terms of the GNU General Public License.
For more information about these matters, see the file named COPYING.
Emacs初期設定ファイル
初期設定ファイル(~/.emacs.d/init.el)は、関連記事を参考。
私は、Emacsの設定ファイル類はGitリポジトリ管理しWindows,macOSで共有している。それらのファイルをGitHubに登録公開しているので、下記コマンドでそれを取得して使う。
$ git clone https://github.com/jr4qpv/dot.emacs.d.git ~/.emacs.d
【Emacs 25-29】初期設定ファイル(~/.emacs.d/)をGitHubに公開
これまで紹介してきた、私の使ってるEmacsの初期設定ファイル「~/.emacs.d/」をGitHub(下記URL)に公開した。macOS, Windows, Linuxで共用。Emacsの初期状態ではお世辞にも使い勝手がいいとは言えないが...
Emacsを常駐して高速化する
ログイン時に常駐する設定とEmacs起動用alias設定を、上で紹介した初期設定ファイルの中に含めているので、下記設定を ~/.bashrc
に追加。
# Emacs setting
if [ -f ~/.emacs.d/etc/linux/emacs_env.sh ] ; then
source ~/.emacs.d/etc/linux/emacs_env.sh
fi
【Ubuntu 18.04/16.04 LTS Server】Emacsをログイン時に常駐させ、emacsclientでEmacs起動を高速化
Emacsはお世辞にも起動時間は早いとは言えない。特に、init-loaderを使って初期設定ファイルを機能分割してファイル数が増えてきたりすると見通しは良くなる一方で、起動時間は遅くなる。そこでEmacsのdaemon機能を利用して改善す...
補足
- ソースからビルドしたバージョンが既にインストールされている場合は、本作業を行う前にあらかじめ下記コマンでアンインストールしておく。
$ sudo dpkg -r emacs-25
追記(2018/05/04)
Ubuntu 18.04 LTS Server では、標準aptパッケージからEmacs25がインストールできるようになった。
【Ubuntu 20.04/18.04 LTS Server】Emacsを使う
Ubuntu 18.04 LTS Server では、Emacsは標準のaptパッケージからインストールできるようになった。2020/07/12追記「Ubuntu 20.04 LTS Server」でも同様に利用できる事を確認した。Emac...
参照記事
- 【Ubuntu 16.04 LTS Server】Emacs 25.1を使う
- 【Emacs】Mac/Win及びGUI/CUIで初期設定ファイルを兼用する
- 【Emacs 25】初期設定ファイルをGitHubに公開
- 【Ubuntu 16.04 LTS Server】Emacsをログイン時に常駐させ、emacsclientでEmacs起動を高速化する
【Windows10/WSL Ubuntu, Ubuntu 18.04】Emacs25を使う
以前の記事で、Windows10のWSLでUbuntuが使えるようにした。そこで、Emacsエディターも動くようにしたので備忘録を残す。WSLとはいえ基本的にはUbuntuなので、以前、Ubuntu 16.04 LTS Serverで「Em...
参考
【Ubuntu 16.04 LTS Desktop】Emacs25 のGUI版を使う
以前の記事で、Ubuntu 16.04 LTS Serverで、「Emacs 25」のCUI版を動かした。続いて、Ubuntu 16.04 LTS Desktopで、Emacs25のGUI版を動かしてみたので備忘録を残す。準備Ubuntu ...
【Emacs 25-29】macOS, Windows, Ubuntuで共通なエディター環境を構築(まとめ)
macOS, Windows(msys2), Ubuntu-Server/Desktopで共通操作性のエディターを目指して、「Emacs」環境を構築してきた。私も実際に使ってきて実用的になってきた。本サイトでも断片的に紹介してきたのをまとめ...
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