前の記事で紹介したように、「お名前.com」で独自ドメイン名を取得した。
私のインターネット環境は@niftyのフレッツ光接続で、固定IPアドレスではないので接続の度にグローバルアドレスが変更される。
独自ドメイン名へのアドレス登録は、お名前.comで無料で配布されているクライアントソフトを使って自動更新する事もできるが、Windowsソフト限定なのと、定期的に監視して更新するので、アドレス変更があった時には、次の定期監視でアドレス更新されるまでロスタイムの間は通信できなくなってしまう。
そこで、私の使っているヤマハルータ(RTX1200)には、ネットボランチDNS(ダイナミックDNSサービス)機能があり、ヤマハルータを使っていれば無料で利用できる。そしてアドレスの更新は、ルータがプロバイダ接続時に自動的に行う優れもので、ロスタイムは発生しない。
このネットボランチDNSの名前と、お名前.comの独自ドメイン名の連携を考える。
ネットボランチDNS名を登録
ヤマハのルータから、ネットボランチDNS名を取得し登録する。過去記事を参照。
お名前.comのネームサーバの設定
お名前.comでドメイン名を取得したら、ドメインNaviにログインし「DNSレコード設定」をする必要がある。
ドメインNaviにログインしたら「DNS関連機能の設定」メニューに入る。
内部ドメイン一覧から登録したドメイン名を選択し次に進む。
DNS関連機能設定から「DNSレコード設定を利用する」の設定するを押し進む。
DNSレコード設定の画面が表示される。
下記のような独自ドメインのホスト名からネットボランチDNS名へのCNAMEレコードを追加登録する。
- ホスト名: www (任意に決めたホスト名)
- TYPE: CNAME
- TTL: 3600 (デフォルト)
- VALUE: hoge.aa0.netovolante.jp (ネットボランチDNS名)
これで、お名前.comの独自ドメイン名www.hogehoge.com
へのアクセスが、hoge.aa0.netvolante.jp
に転送される事になる。DNSレコード設定の、詳しい設定手順は、お名前.comのヘルプを参照。
補足
- お名前.comの配布のクライアントソフトによる更新を使う場合でも、一番始めは、ドメインNaviからAレコードを登録しておく必要がある。この時のアドレスは何でもよいが、その時に割り当てられているグローバルアドレスを入れておくとよい。
- DNSサーバの設定を知るには、BINDに関する本などを読むと理解に役立つ。
- ヤマハルータには、Luaというプログラム言語がルータ上で実行できる。これを上手使って、直接、お名前.comにアクセスしDDNS更新できればスマートではあるが、通信仕様が公開されていない。NECのAtermではサポートされているので技術的には可能だと思うが、誰かLuaスクリプト作ってくれないかなぁ?(笑)
- CNAMEレコードで設定すると、他のAAAAレコードと同じホスト名で設定できないので(参考.4)、IPv6通信したい場合は、通常のAレコードで設定するなど工夫が必要。
- 設定変更して実際に使えるようになるまで、多少時間かかる。(数10分程度)
所感
お名前.comの独自ドメイン名もドメインによってはけっこう安く取得できる。最初は、IPアドレス固定のプロバイダに変更しようかとも考えたが、これで実用的には問題なさそう。ヤマハのルータ、素晴らしい!!
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