前記事で書いたようにEmacsの設定ファイルを~/.emacs.d/
フォルダに集約し、Mac, Windows, Linuxで共用できるようにした。
そこで、このフォルダをGitサーバに登録し共有することで、更新などが簡単に行える。
Gitサーバにリポジトリを登録
私はUbuntu LinuxパソコンでGitLabサーバを運用しているので、そこにGitリポジトリを作成。また、BitbucketやGitHubなどのホスティングサービスを利用してもよい。
【Note】
- Bitbucketはプライベートなリポジトリは無料で作れる。逆に、GitHubは公開リポジトリが無料。
Gitリポジトリのクローン
Gitサーバにベアリポジトリ(空のリポジトリ)を作成したら、そのURLを指定してEmacs管理ディレクトリ(~/.emacs.d/)を下記手順でクローン。
既に~/.emacs.d/
ディレクトリがある場合は、削除するかリネームする。
$ cd ~
$ git clone <リポジトリURL> .emacs.d
これで、~/.emacs.d/
フォルダが作成されたので、そこに設定ファイルを作成していき、区切りでコミット&プッシュしてGitサーバに登録する。このGitサーバに登録したデータは、他のパソコンからクローン(プル)する事で読み出して共有する。
.gitignoreファイルを登録
~/.emacs.d/
フォルダには、自分で作成したinit.el
などの設定ファイルの他に、Emacsの作業データなども格納される。
これらの作業ファイルはGitの管理から外しておきたいので、Gitで無視するファイルリストを、下記のように~/.emacs.d/.gitignore
に記述しておく。
.recentf
server/
auto-save-list/
eshell/
kkcrc
ac-comphist.dat
ido.last
*.???~
補足
- Git管理すると変更した箇所の履歴も残り、過去の状態にも簡単に戻せるので安心。
- この記事ではコマンドラインでGit操作したが、便利なGUIツールもある。
私が使っているのは「SourceTree」というソフトで、Mac,Windowsで使え無料。
Gitの概念やSourceTreeソフトの使い方など下記の本がお薦め。
Git, Emacs には、ほんと感心する事ばかり。素晴らしい世界!!
<2017/01/25 追記>
私の使っている設定ファイル一式をGitHubに公開したのを下記記事で紹介。
【Emacs 25-29】初期設定ファイル(~/.emacs.d/)をGitHubに公開
これまで紹介してきた、私の使ってるEmacsの初期設定ファイル「~/.emacs.d/」をGitHub(下記URL)に公開した。macOS, Windows, Linuxで共用。Emacsの初期状態ではお世辞にも使い勝手がいいとは言えないが...
参照記事
- 【Emacs】init-loaderで初期設定ファイルを整理
- 【Ubuntu 16.04 LTS Server】GitLabでGitサーバを構築する
- 【Ubuntu 16.04 LTS Server】Gitを使う
- 【Emacs 25】初期設定ファイルをGitHubに公開
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