以前の記事で、msys2のコンソールシェル環境を構築した。
msys2でWindows上でのビルド環境をつくる(msys2のインストール)
GNU makeやコンパイラが動かせる環境を、Windows上にmsys2をインストールしてつくる。Unixのbashライクなコマンドラインが使えるようになるソフトだが、このようなソフトは、他にはCygwinやMinGWなどがある。msys...
続いて、ARM用のGNUクロスコンパイル環境を構築。
「GNU ARM Embedded Toolchain – ARMDeveloper」のツールチェーンをインストールして使う。
ARMツールチェーンのインストール
下記URLから、Windows版のインストーラファイルgcc-arm-none...win32.exe
を入手。
https://developer.arm.com/tools-and-software/open-source-software/developer-tools/gnu-toolchain/gnu-rm/downloads
入手したインストラーを実行して、デフォルトのままインストールを進める。
私の入手したインストーラでは、下記フォルダにインストールされた。
C:\Program Files (x86)\GNU Tools ARM Embedded\6 2017-q1-update
msys2の環境設定
msys2の初期スクリプトファイル~/.bashrc
に、下記を追記してpathを通す。
export GNU_BD='/C/Program Files (x86)/GNU Tools ARM Embedded/6 2017-q2-update'
export PATH=${GNU_BD}/bin:$PATH
動作確認
msys2のターミナルで、下記コマンドでコンパイラ実行できるか確認する。
$ arm-none-eabi-gcc -v
バージョンメッセージを表示したらOK
参照記事
【Windows10/WSL Ubuntu】ARMのGCCコンパイル環境を構築する
以前の記事で、Windows10のWSLでUbuntuが使えるようにした。そこで、ARM用のGCCコンパイラをインストールして使えるようにしたので備忘録を残す。WSLとはいえ基本的にはUbuntuなので、「GNU ARM Embedded ...
「GNU Make 第3版 日本語版(オライリー)」の無料PDF
ソフトウェアのビルドに欠かせないmakeですが、便利な反面機能も豊富。私が読んだ中でお薦めなのが、オライリー「GNU Make 第3版」の本。この本は持ってはいるのですが、分厚い本なので持ち運びも大変で電子版が出たら買いたいと思っていたら、...
補足
- 公開サイトが「Launchpad」から変更になった。
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